02.07.19 VOL.1  〜新技術〜   平成14年度 近畿地整管内技術研究発表会レポート

 

<記事本文>
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                 JOS INFORMATION SERVICES
                                   〜新技術〜  VOL.1 創刊号 02.7.19()
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            平成14年度 近畿地整管内技術研究発表会レポート!

 国土交通省近畿地方整備局主催の平成14年度管内技術研究発表会が7月9,10日に神戸国際会議場にて開催されました。
 施工・安全対策部門において、JOSシステム研究会から北宅憲太郎が『「無水掘工法」から生まれた社会的コスト低減が出来るNSLノンストップレーン』について発表を行いました。

   <発表風景>
                  
  
 この管内技術発表会にて発表した内容の中から画期的新技術の核である『無水掘工法 副題:ロックアンカー工、ロックボルト工における削孔システム』について御案内します。
『無水掘工法』とは、削孔水を使わず、圧密削孔により孔壁の保持を行う事により、ノーケーシング、超軽量電動マシンでの削孔が可能となった工法です。

 ● 無水掘工法の特大メリット
(1)
 安心・安全
 ・ 水を送らずに削孔を行うため、削孔水による二次災害の危険性がありません。
 ・ 機械のリモコン遠隔操作が可能であるため、高所や狭所の作業も安全に行えます。
(2)
永久アンカーの信頼性確保[品質の向上]
 ・ 設置地盤の確認をより確実に行う事が出来ます。(定着地盤の地質100%確認)
 ・ 施工中に被圧地下水の確認ができ、即排水ボーリング等を行う事が出来ます。(地下水の動向把握)
(3)
大幅なコストの縮減34%、工期短縮38
 ・ 超軽量マシンにより仮設足場費の大幅削減と工期短縮が出来ます。(足場幅2.0m)
 ・ 超軽量マシンによりクレーン・上下移動・据付等、各費用がいりません。(250s)

● 事例と資料
 ・国土交通省の新技術情報伝達システム(NETIS)で技術内容詳細と事例を発表しています。
  http://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/NetisPub/NtDetail.asp?RegNo=KK-980068
 ・実績件数
   国土交通省 24件     その他公共事業 347件 (115,000m)
   事例の詳細については、JOSシステム研究会のホームページで紹介しています。
  http://www.jos-s.co.jp

【編集室よりご挨拶】
 昭和44年に急傾斜地法が制定され、5ヵ年計画に基づく整備が行われています。にもかかわらず、全国には86,651(平成9)の危険箇所があり、その数は年々増加しています。平成13年には土砂災害防止法が施行され、国民自らにも責任が課せられるようになりました。
 安全な暮らしを実現するために我々防災技術者ができること、しなければならないことはたくさんあります。
 そのような中、国交省近畿地方整備局技術管理課をはじめ、大阪府土木部や他の自治体土木部から【国交省-NETIS】の新技術を建設コンサルタント、土木技術者にアピールするようにと指導を受けました。
 そこで、このたびの近畿管内技術研究発表会での発表を機にメールマガジンを発行する事になりました。
 今後は、月に2(24金曜日)のペースで、『新技術』、『現場情報』、『トピックス』とテーマを分けて皆様のお役に立つ情報を提供していきたいと思っております。
 ご意見、ご感想がございましたら下記までご連絡下さい。
 今後とも宜しくご指導お願い致します。

 次号は、『〜トピックス〜台風6号による被害の実情と対策工事について提案』(仮称)を予定しております。